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九州で色々撮ってたり競馬見てたりしてます。

No.4 JR九州のLED幕車

近年、全国的に新型車両の前面幕・側面幕が幕式からLED式になってきており、さらにJR初期に作られた車両も検査と共にLED式になって出場する、というのは珍しくない。だがしかし、LED幕を切ってしまうこともあり珍しい行先などを撮影する際に幕切れしてしまうこともある。

そのため、今回はJR九州のLED車の車両解説と幕を切らないシャッタースピード(以下SS)について説明していく。


〇なぜLEDが切れるのか

LEDは我々の目では捉えられないほど早く点滅している。そのため、LED等で装飾された所で撮影するとタイミングが合わなければ真っ暗になってしまったりする。このような人口光源でのチラつきを「フリッカー」という。フリッカーの周期は一般に電源の周波数の2倍で計算できる。なぜ2倍かと言うと、交流電気は1周期に2度のピークがあるからである。この現象を鉄道のLED表示器に当てはめて頂いたらある程度は理解していただけるだろう。

JR九州のLED車

JR九州には多数の車両がLEDとなっている。
電車では811系更新車や813系1100番,817,819,821系など、気動車でもキハ220,YC1などが当てはまる。また、側面幕でも787系や783系,883,885系などがある。(今回は側面幕は省略する)

※以下は実体験によるものであり、確実にこれと言えるような公式なデータがないため目安程度にして欲しい。

目次

811系1500番台

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811系の新造から30年ほどが経過し、老朽化した機器を更新した編成。リニューアル編成にする際に制御方式、主電動機、パンタグラフ、ブレーキ、前面幕などを更新した。編成番号は元編成番号+1500(例外あり)

前面幕はSS1000でうっすらと縦線が入るためSS800で綺麗に撮ることが出来るだろう。

813系1100番台

2007年の輸送力増強、2009年の日豊本線一部区間ワンマン運転に伴い製造された。前面幕・側面幕は大型LEDになったため運転ユニットの前面幕部分が突き出している。他形式との識別のため、編成番号色が黄色になっている。

SS125で確実に止められる。

817系

福北ゆたか線の折尾〜吉塚電化に伴い製造された。815系を基本に前面デザイン、車内設備の設計変更を行っているが、側面から見れば815系と817系は同じように見える。その後長崎本線佐世保線での営業運転、その後南九州各地での運用が開始した。また鹿児島本線では813系や811系などに混じって運用に入っているが、座席が木の板に申し訳程度の座布団が置いてあるため、利用者からの評判は悪く、813系などと併結されている場合は817系はガラガラということがよくある。

九州各地で運用されているが基本的にSS125で止まる。

819系

香椎線気動車置換えのために製造された。停車中に蓄電バッテリーに充電し、非電化区間は充電したバッテリーで動く。2両固定編成だが、朝夕の運用は2+2の運用が基本である。

819系も813系や817系と同じ幕を使っているためにSSは125で止まる。

303系

2000年のダイヤ改正にて増便に対応するために製造された。福岡市営地下鉄とJR線を相互乗り入れするために直流6両固定編成で3本が製造。JR九州になってからの初の直流電車製造となった

SS125で止まる。

305系

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103系の老朽化に伴い、103系の置換え目的で製造された。303系と同じように福岡市営地下鉄とJR線相互乗り入れをするために直流6両固定編成として6本製造された

SS1000ではくっきりと縦線が出でしまうためSS800で確実に止められる。

キハ220

2006年の豊肥本線一部区間久大本線一部区間鹿児島本線鳥栖〜久留米で投入されたワンマン対応の両運転台車。9両が製造され全て大分鉄道事業部所属。車両に使われている方向幕はバス用LEDを流用しているため屋根から突き出している。

SSは125

YC1

長崎本線等で運用されているキハ66を置き換えるために製造された。819系と同じように前面には多くのLEDがあり、気持ち悪いなどと言われている

SSは125で止まる。

個人的なメモ程度で書いてみたがいかがだっただろうか。こちらを参考にして撮影が捗ればこちらも嬉しい。